羊のまいにちしあわせになる方法100

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島根県奥出雲の旅・笹餅、田植えが終わった半夏(はんげ)のころ

奥出雲の笹餅

 

奥出雲の旅の続きです。

 

亀嵩温泉の近くにある夫のお姉さんの家を訪れました。お米や野菜を作りながら、昔ながらの日本家屋にだんなさんと二人で住んでいます。少し前までは、大きな牛も飼っていたのですが、高齢になったため、手放しました。

 

たくさんの家庭料理を用意して待っていてくれました。

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その中でも笹餅は夫が「よくおっかさんが作ってくれた」と言ってとても喜びました。

私は手作りの笹餅ははじめて食べました。中は粉にしたもち米で、おしょうゆにお砂糖を混ぜたものにつけながら食べました。素朴な味で、お腹いっぱいになります。近くに生えているやわらかい笹の葉で包んで、蒸したり茹でたりするそうです。

 

お嫁さんの手みやげ、半夏帰り

 

昔は田植えが終わって、ひと段落した「半夏」と呼ばれる時期に、農家のお嫁さんが、この笹餅をお土産に実家に帰ったそうです。この習慣を「半夏帰り」というそう。

 

昔の田植えは手作業で、その上家事もやる農家のお嫁さんは本当に大変だったと思うので、これを持って実家に帰って、自分の家族とくつろぐのは、楽しみだったことでしょう。

 

私も夫も笹餅がとても気に入りました。すると、お姉さんが、旅が終わって家に帰ってきた日に届くように、クール宅急便で我が家に送ってくれました。いくつになっても、弟はかわいいんですね。今度は、きな粉とお砂糖で食べました。

 

私は父は神奈川、母も東京だったので田舎がなくて、こういうふうに土地の食べ物を送ってくれたりすることがとてもうらやましく、心が温まります。

 

お姉さんのお料理は、海外のベジタリアンがみたら、喜びそうなヘルシーなものばかりで、私ももっと1年くらい近くに住んで季節の料理を教わりたいくらいです。息子さんたちも都会にでてしまい、あの貴重なお料理の数々は誰が引き継ぐのだろう、という心配のようなものが、ふと心をよぎりました。

 

島根鳥取の旅は続きます。

 

まいにちしあわせになる方法35 ・こどものころ食べた懐かしい味をたべられる時間