羊のまいにちしあわせになる方法100

羊、こと羊子がまいにちしあわせになる小さな方法をためし中.100個お試し中。

リチャード・アッテンボロー監督、映画「ガンジー」を見た。


Gandhi - 予告編

 

1982年制作、アカデミー作品賞を受賞した映画、ガンジーをアマゾンで見ました。ずっと見たかったのですが、なにしろ3時間を超える大作なので、えいやっと思ったときにみる映画でした。

 

非暴力、不服従を貫いた、歴史上の人物、ガンジーを頭で知っている」と実際その生き様をリアルに見るというのは、大違い。

 

例えば、よく聞く大英帝国支配下南アフリカで人種差別で汽車からおろされたというエピソード。身なりのきちんとした英国紳士””、弁護士なりたての若きガンジー。当たり前のように1等車に乗っていた。当時の状況を現実感をもってうまく想像できなければ、今は、見ていても「え?何が悪いの?」という感覚です。しかし、荷物もろごと暴力的に汽車から放り投げられるのです。見ているほうでさえ叫びたくなる屈辱を感じます。ああ、これなんだ、と映像で理解。

 

非暴力と簡単に言うけれど、殴られても殴られても行進をやめない人たち。これも映像でみると恐怖でいっぱいになります。みなもともとは、ものすごい英雄ではなく普通のひとだっただろうけれど、勝ち取らなくてはならないものがあるときの人の勇気。

 

長い年月をかけ、多くの犠牲を払い、英国から独立を果たしたのに、インド国内で分裂し、結局はパキスタンと分裂してしまったインド。そういうのも、教科書でなんとなく教わったなあ、という記憶しかないけれど、映画をみるとよくわかります。

 

ずっと前、アフリカに行く途中でトランジットで降りたムンバイ。半日くらい時間があったので、タクシーの運転手さんに、「ここから半日すごすのにいいところに連れていってください」といったところ、すぐガンジーの家に連れていってくれました。当時はあまり知識もなく、そこは、ガンジーの一生が、絵になっていて、「うーん、教科書で習ったインド建国の父、ガンジーね、糸車がたくさんある家だ」ぐらいにしか思わなかったのだけれど、ずっと心に残っていました。あの若いタクシーの運転手の車のラジオのところにマリア様の絵が大切に飾ってあったのと同じくらい。

 

映画を見たあと、またあの家とタクシーの運転手を思い出しました。

インドにまた行くことなんてあるのかと思うけれど。もしあの家にいったら、まったく違った気持ちになるだろうなあ。

 

映画の中では、「3億のインド人をひとつに」と出てきたけれど、現在インドの人口は、13億4000万。10年後には、中国を抜いて世界1位になり、2100年には、なんと15億に!

 

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・行為が実を結ぶかどうかは、自分の力でどうなるものではなく、生きているうちにわかるとも限らない。だが、正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ。

 

・未来は、「今、我々が何を為すか」にかかっている。

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インドの爆発的な発展に、ガンジーの言葉を思いだします。

そして、映画を見ているとき、なんども今の香港をも思い出したのでした。

時代が変わっても、何度でも見るべき映画。

 

# まいにちしあわせになる方法47 ・映画ガンジーを観る