羊のまいにちしあわせになる方法100

羊、こと羊子がまいにちしあわせになる小さな方法をためし中.100個お試し中。

根津美術館に行く

表参道にある別世界へ

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根津美術館に行ってきました。

東武電鉄社長などを務めた実業家の根津嘉一朗氏が収集した東洋、日本のコレクションを公開している美術館。表参道の駅からわずか8分歩いただけなのに,静寂の別世界の日本庭園があり、心が落ち着きます。

 

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現在の企画展は、2月11日まで。対(つい)で見る絵画展でした。

 

企画展で一番心打たれたのは「三夕の和歌」に絵をつけた作品。三夕の和歌、というのは、新古今和歌集の中で、「秋の夕暮れ」で終わる3首の歌だそう。寂蓮法師西行藤原定家の「秋の夕暮れ」で終わる歌に、それぞれ絵がつけられているのです。

 

寂しさはその色としもなかりけり 槙立つ山の秋の夕暮れ   寂蓮法師

(このさびしさはどこから来るというものでもないのだ。真木(まき)の生えている山の秋の夕暮れよ。)

 

心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ    西行法師

(あわれなど理解するすべもない私にも、今はそれがよくわかるのだ。鴫(しぎ)が飛び立つ沢の秋の夕暮れよ。)

 

見渡せば花も紅葉のなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ   藤原定家

(見わたすと、花も紅葉もここにはない。海辺の仮小屋に訪れる秋の夕暮れよ)

 

(このサイトを参考にさせていただきました)

https://honda-n2.com/kobun-waka-sansekinouta

 

秋の夕暮れに、そこはかとなく物哀しくなる気持ちはいつの時代も同じ。1200年頃の和歌を詠んで、その世界を江戸時代の人が絵にしてそれを今見て、その世界に入り込めるなんて貴重です。

 

庭園を歩く

 

よく手入れされた日本庭園は鳥の声と水の音が。

 

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とてもアクセスのいい場所にある静かな美術館。春になったら桜のころ、秋は紅葉のころにまた行きたい美術館です。

 

#まいにちしあわせになる方法 51・美術館に行く

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根津美術館HP

http://www.nezu-muse.or.jp/