大磯3・エリザベスサンダースホーム創始者、沢田美喜記念館
大磯の旅の続きです。
今回の旅の目的はエリザベスサンダースホームを作られた沢田美喜さんの記念館を訪れること。エリザベスサンダースホームは戦後、米兵と日本人女性の間に生まれ捨てられたり育てられなかったりした混血孤児のための児童養護施設、とだけ知っていました。
しかし、澤田さんが岩崎財閥の創始者、岩崎弥太郎氏の孫で、ここが岩崎家の別邸であったこと、その後財閥解体で接収された別邸を、エリザベスサンダーズホームのために澤田さんが財産を投げ打って買い戻したこと(それだけでは足りなかったのですが)など全く知りませんでした。
大磯の駅前すぐ、緑の中にある階段をのぼりると小高い丘の上にノアの箱舟をイメージして作られらた沢田美喜記念館があります。親切な館長さんが、クリスチャンであった澤田さんが集めた隠れキリシタンのコレクションの説明をしてくれました。
一番印象に残ったのは、一見すると、大きめの普通の手鏡でなのですが、鏡を使って壁に光を反射させると、そこに聖母マリアやイエス様の姿が浮かび上がるというものでした。こんな凝った細工をして見つからないようにしていたのかと驚きました。
たくさんの人が踏んだであろう、すり減った踏み絵もあり、どんな思いでその板を踏んだのかと思うと、そこにある踏み絵から出てくるたくさんの人の思いを感じて、その日の夜、思い出して眠れませんでした。
2階は礼拝堂になっており、階段のステンドグラスが美しかったです。
館長さんがすすめてくれた文庫本「GHQと戦った女 沢田美喜」(青木冨貴子)を買って、お礼を行って記念館を出ました。さっそく帰りの電車からその本を読み始めたみつおさんは、本があまりにも面白くて夢中になりすぎて、せっかく駅前で買った大量の大磯の釜揚げしらすとオレンジを、電車を乗り換えした時、藤沢駅のベンチに置き忘れてしまったのでした。
しらすが諦めきれない私はかなりしつこく小田急に問い合わせたものの出てこず。
誰かの夕飯のおかずなったのかなあ。
澤田さんの人生は想像していた聖女的な女性像とは全く違って、記念館に行ったあと本を読むと、その人生のエネルギーのかけらをいまだに感じることができてとてもよかったです。
#まいにち幸せになる方法26
自分の使命を生きた女性の人生を知る
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沢田美喜記念館・大磯町ホームページ
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/isotabi/look/meisyo/sawadamikikinenkan.html
沢田美喜記念館公式ホームページ
https://www.sawadamiki-kinenkan.com/